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ガザで脱塩浄水装置が稼動しています!

2019/07/10(水)
この度、皆さまから「ガザの浄水器プロジェクト」にいただいたご寄付により、パレスチナ/ガザ地区に脱塩浄水装置を設置することができました。
ありがとうございました。
 
パレスチナ/ガザの現状について
 
ガザ地区はイスラエル国防軍により設置された分離壁に囲まれています。パレスチナの人々はガザ地区から出ることが出来ません。完全に封鎖されてからもう10年以上経ちます。それゆえガザ地区は「天井のない牢獄」とも呼ばれています。時折爆弾の落ちてくる、逃げ場のない、まるでこの世の地獄です。マスメディアはこの状況をイスラエルとパレスチナの戦争だと報道しますが、実際は全く異なっています。
 
ガザ地区における水問題は大変深刻です。空爆よりも深刻です。世界保健機関(WHO)によると、水道から出る水は塩水で、その上不衛生なので、2020年にはこのガザ地区では人が住めなくなると言われています。ガザの人々はこの塩辛い水を飲み続けているため、腎臓に深刻なダメージを受けています。そしてガザ地区のほとんどの子どもたちがこの不衛生な水を飲むことで、おなかに寄生虫を持っています。
ガザ地区でも海水が汚染されていない深い井戸を掘ることができたならば、安全な水(塩の含まれていない)を得ることができるのですが、イスラエル国防軍から掘る許可が下りません。
(先に言いましたようにこのことからも、決して戦争状態ではなく、パレスチナは占領下に置かれているのです。)
 
アースキャラバンはガザ地区に住むお医者さんから脱塩浄水装置を求めるSOSの手紙を受け取り、2017年9月から募金活動を始めました。このお手紙を下さったお医者さんは、残念ながら2018年に亡くなられましたが、今はご意思を継がれた娘さんに託されています。
(パレスチナ人医師からのSOSの手紙を詳しく読みたい方はこちらをご覧ください)
今、脱塩浄水装置は稼働し始めました。一日の内、通電時間が数時間という劣悪な状況に於いても、少なくとも一日1000人もの人々の命を救っています。
このプロジェクトにご参加いただきありがとうございました。
引き続きアースキャラバンへのご支援賜ることを心からお願いいたします。
 
追伸:ガザ地区では今も空爆が続いております。この写真の男の子たちは無事だろうかと心痛が絶えません。


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