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バングラこぼれ話1

2017/12/01(金)

初日はアースキャラバン呼びかけ人の遠藤喨及さんが開発した"争いと孤独をなくすためのボードゲーム"、チャトランガの大会を学校でやってきました!
一番簡単なバージョンについて、かなりはしょって説明すると、一見ふつうの戦略シミュレーションゲームなんですが、ジャンケンのようにコマが三すくみになっています。戦車は歩兵に勝ち、歩兵は砲兵に勝ち、砲兵は戦車に勝つ、同じコマ同士なら先攻した方が勝ち。コマはサイコロで進めます。
 
相手の司令部に到達するか、全滅させれば勝ちというルール。三種のコマはそれぞれ戦車だけが丘を越えられるとか歩兵は林を抜けられるとか個性があります。どれか一種類のコマが無くなると俄然不利になるので種類ごとの依怙贔屓ができない。
 
数の少ないコマはとりわけ大切にしなければいけません。また、個々の戦局だけでなく常に大局を見なければ本部を取られて負けてしまいます。そこにサイコロ(運)の要素が加わります。一定のルールの中で、ゲームに勝つという自分の望みを叶えるために異なる個性を持つキャラたちを連携させ、少数者にはとりわけ配慮しつつも、人が生来持っている攻撃的衝動、支配欲を健全に解消しつつ遊ぶ。全体的プランを練りながら個々の戦局も疎かにはできません。
 
なんだか人生に似てませんか?
 
一等賞金は日本円で500円程度ですが、巷のチャイが数十円程度であることを考えると、子供がゲームで獲得する賞金としてはなかなかのもの。学校は休みでしたが、大勢の子が訪れ、教室全体が熱気と興奮に包まれました。終了後、参加者全員に紙製の切り抜き即席チャトランガキットを配付しました。

会場は学校で、32歳でマラリアに倒れたモリ・トモアキさんというジャーナリストの遺志を汲んで、ご遺族が香典を元にした基金により建てたそうです。今も友人やご遺族の寄付金によって運営されています。

校舎のすぐ脇に記念碑があり、こんなことが書かれていました。

"モリ・トモアキの記念に

1991年3月28日 ダッカで死去 享年32歳

彼はラカイン族のために物資を届けたりしつつ交流し、そうしたことを記録するここでの暮らしを楽しんだ。

この記念碑は日本とラカインの彼の友人によって建てられた。"

彼の死後26年経った今でも運営されてるなんてモリさん、あなたはきっと素敵な人だったんだね。チャトランガやってる子どもたち、楽しそうだったよね。


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